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質問への回答
カテゴリ: ★ボイストレーニング・コラム
某芸人の方から
先日、某著名お笑い芸人の方から、質問がありました。ひとつは、「鼻に響かせると高音が出るの?」、もうひとつは、「赤ちゃんの鳴き声は理想的な発声なの?」という二つの質問。この方は、いまオペラのアリアを歌えるようになるため勉強中とのこと。そこで、私なりに答えを文章化して、差し上げました。せっかく文章化したので、ブログにもアップしたいと思います。以下は、その二つの問いへの回答です。

鼻の響き(鼻腔共鳴と言います)
大変に鋭いところに着眼されたと思います!
ただ、正確には「鼻腔を中心にした顔面の共鳴」が、ベルカント発声(イタリアの伝統的な発声法)の基本です。あまり極端に鼻だけに響きを集めてしまいますと、所謂「鼻声」(ナザール)と言って、あまり好ましくないポジションです。その鼻の共鳴を顔面に広げることにより、素晴らしい声が出ます。
練習方法としては、まず、ハミングN(ン)で、ロングトーン(ひとつの音を長く伸ばす)や音階練習をします。これが、スムーズに出来るようになったら、ロングトーンでハミングから母音に移行させます。例えば「ンーーガーーー」(この時の「が」は鼻濁音でなければなりません)などと、鼻の共鳴を残しながら母音に移すのですが、ゆっくり移行させないと、せっかく鼻に響いた声がなくなってしまいますので、口をゆっくりゆっくり徐々に開いていくようにしてください(いきなり口を大きく空けてしまうと、響きが鼻から落ちてしまうので)。この練習をするときは、つねに顔面の上部(眉間の辺り)に声を集めよう集めようと思ってください。
※余談ですが、よく電車の車掌さんのアナウンスの声が、全員そろって鼻にかかった声ですね(「次はー○○駅・・・」などと)。これは、喉が疲れないように、この発声を習うと聞いたことがあります。

赤ちゃんの鳴き声につて
この件につきましても“鋭いところをついているご意見”です。3大テノールで有名なパバロッティ氏も「赤ちゃんの鳴き声は、理想的である」と言っています。しかし、私の考えでは、パバロッティの言っている事は、根幹にあたる部分で、「人間は、美しく歌うために、妙に声を不自然に加工しすぎてしまう。本来は、動物の遠吠えのようなものが良い。」と考えます。
ちなみにうちの犬も小型犬(トイプードル)ですが、怒った時など、ものすごい大きい声を出します。しかもそのときには、普段の呼吸時に比べ、肋骨(肺)が大きく膨らみます。動物も人間も基本的に、自然と無意識に大きな声は出るものなのだと思います。ただし、これらの声は「音」であって、「楽音」ではありません。ですから、音を楽音にするために発声法が存在するわけです。

テノール・発声のポイント
普通の成人男性の高音域の限界の平均は「ミ」であったり、せいぜい「ファ」、または、声が高めの人で「ソ」です。しかし、テノールは、その上の「ラ」さらに、「シ」や「ド」を歌わなければなりません。これ以上の高音を出すためには、声楽独特のテクニックが必要不可欠です(オペラは、ポップスとは異なり、歌のキーが変えられないので、いやでもその音を出さなくてはならない)。それは、限界の音に達したら、発声の方法(方向)を変え、違った方法から発声することによって高音域を出すテクニックのことです。それにより輝かしい高音がある程度楽に歌えるようになります。つまり、例えば、マニュアルの自動車でいうところの、ローギヤからトップギヤに切り替えるようなことです。音の高さにおいて、ギヤを(発声の方向を)変えなければなりません。
【ジラーレ】girare
ジラーレは、イタリア語で「声楽上で声を曲げる」であるとか、「声を回す」などといった意味です。これが無ければ、輝かしい高音は得られませんし、低音の発声のまま高音域を歌おうとすると、高い音はひっくり返って発声不能になります。声楽上もっとも大切なテクニックです。カヴァーリング(英)、デックング(独)とも言われます。
【パッサージョ】passaggio
パッサージョとは、「通過音域」という意味で、低音、中音(車でいうところのローギア)から高音(トップギア)に切り替えあるポイントで、これは、テノールに限らず、バリトン(中音域歌手)やバス(低音域歌手)にもあります。下記の図がテノールのパッサージョ領域です(テノールはファ♯辺り、バリトンはミ辺り、バスはド♯辺り)。この辺りの声は、不安定で出しづらいですが、練習によりバランスが取れてきます(車のギアチェンジが、最初はスムーズにいかないが〈クラッチ操作が下手なため〉、慣れてくるとスムーズに移行できるのと同じ)。
グラフィックス1

【アクート】Acuto
上記のテクニックで、パッサージョより上の高音域の意味です。ジラーレが在って、初めて獲得できる輝かしい高音です。
【参考資料として】下記youtubeでパバロッティが、テクニックについて語っています。
Pavarotti about covered sound  http://www.youtube.com/watch?v=uo6dDQiBGyI
以上、簡単な解説でしたが、参考になれば幸いです。また、なにかご質問があれば、いつでもどうぞ!
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2013.09.13 / コメント:: 0 / トラックバック:: 0 / PageTop↑


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